脂肪溶解注射とは
脂肪溶解注射は、痩せたい部分に脂肪溶解成分を注入し、脂肪細胞を溶かして痩せる注射のことです。主成分は、デオキシコール酸もしくはフォスファチジルコリンで、脂肪細胞を溶かし、さらに体内にあるマクロファージという細胞を破壊します。破壊された脂肪細胞の残骸は、血管やリンパ管を通り、尿とともに体外へ排出されます。脂肪溶解注射は、手術を必要とせずに特定の部位の脂肪を減少させる目的で行われます。「痩せたいのになかなか運動が続かない」「すぐにリバウンドしてしまう」など、運動や食事制限だけでは落とせない体の部位(二重あご、フェイスライン、二の腕、腹回り)の脂肪を取り除くことができます。主には、二重あご、フェイスライン、二の腕、ウエスト、膝周り、太ももなどの部分痩せに使用されます。見た目の満足だけでなく、時間・金銭的な負担が少なくて済むメリットのある痩身治療法といわれます。ただし、効果やリスクは個人差があるため、医師と相談してから施術を受けることをおすすめします。
脂肪溶解注射の効果・効能
脂肪溶解注射の効果は、痩せたい部位に注射することで、リバウンドの心配なく半永久的に部分痩せを目指せます。
脂肪溶解注射のダウンタイム
基本的には、ダウンタイムは少ないと言われています。注射を打つため、種類や部位によってダウンタイムの時間は異なります。注入部位に、痛みや軽い内出血、鈍い筋肉痛、腫れやむくみが出ることがあります。
脂肪溶解注射の種類
BNLSアルティメット |
韓国 GRAND M&C社が開発した脂肪溶解注射です。植物由来のデオキシコール酸が0.02%配合されています。脂肪溶解作用やリンパ循環作用、肌の引き締め効果、肌の再生、老化防止効果などが望めます。丸顔や二重あご、団子鼻が気になるなど、顔への施術に特化しています。身体への負担は軽く、腫れや熱感などのダウンタイムも少ないのが特徴です。当院での取り扱いは2024年5月に終了しました。 |
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カベリン |
韓国のDEXLEVO社が開発した脂肪溶解注射です。日本の厚生労働省にあたる米国FDA認可のデオキシコール酸を主成分とし、その濃度は0.5%と高濃度に配合され、脂肪溶解作用やリンパ循環作用があります。デオキシコール酸の濃度があまり高すぎると注射の後の腫れが出ますが、カベリンは、脂肪溶解作用の効果と腫れのバランスがとれているのが特徴です。当院での取り扱いはありません。 |
FatX | 韓国のTNS社が開発した脂肪溶解注射です。デオキシコール酸の濃度が、1.0%と高濃度に配合され脂肪溶解作用、コラーゲン生成作用があります。デオキシコール酸の濃度が高いため、痩身効果が高く、即効性のある脂肪溶解注射です。注射後の痛みや腫れが強く1~2週間程度続くことがあります。当院での取り扱いはありません。 |
FatX core(ファットエックスコア) | FatXの効果を保ったまま、腫れや痛みを半分まで軽減させた脂肪溶解注射です。除去された脂肪細胞はコラーゲンに代替され、半永久的な効果が期待できます。顔だけでなく、ボディにも注射することができます。2024年6月から取り扱いを開始します。 |
FatX core(ファットエックスコア)
ファットエックスコア(FatX core)は第4世代の脂肪溶解注射であり、従来の脂肪溶解注射よりも高濃度の「デオキシコール酸」が高濃度(1%)配合されています。韓国のTNS社が開発し、10年にもおよぶ数多くの臨床実験を経て米国のFDAで承認されたデオキシコール酸(カイベラと同成分)に、施術後の痛みを和らげる植物抽出由来のアミノ酸(NAIS complex)がブレンドされています。この高濃度の脂肪溶解注射は、痛みが強く腫れが続くなどのダウンタイムの長さはありますが、脂肪細胞を確実に破壊し体外に排出するため、リバウンドの心配が少なく、長期間の脂肪分解効果が見込まれます。また、除去された脂肪細胞は再生せず、コラーゲンに代替されるので(リモデリング効果)、皮膚のたるみを予防してハリ弾力を得ることができます。医師が手打ちで注射を打つだけの施術であり、二重あごや口周りのたるみ、お腹周りについたぜい肉などの部分痩せに効果的です。
こんな方におすすめ
- フェイスラインをスッキリさせたい方
- あご下の脂肪やたるみが気になる方
- 痩身の手術には抵抗がある方
- これまでの治療では効果を感じられなかった方
- 部分痩せしたい方
FatX coreの特徴
- 脂肪溶解注射は、脂肪のボリュームを減らしたい部位(あご下・頬下・フェイスライン・二の腕・お腹・太もも)に医師が注射します。個人差があり、使用する薬剤の量は診察の際にご提案します。
- 脂肪の大きさを小さくします。
- 脂肪を直接除去するため、半永久的な効果が期待できます。
- 除去された脂肪は再生しないため、リバウンドすることがありません。
- コラーゲン合成効果があり、たるみ予防、ハリ・弾力がアップします。
- 1回の注射後、腫れが1~2週間でることがあります。腫れが落ち着いた後、2週間~1ヵ月かけて脂肪が効率良く減少して効果が現れます。
- 1回の注射後も効果は期待できますが、部位や脂肪量によっては複数回の治療をご提案することがあります。1ヵ月間隔をあけて2~3回継続するとより効果的です。
施術の流れ
- 1.クレンジング・洗顔:メイクと肌の汚れを落とします。
- 2.カウンセリング・診察:施術の流れ、施術後について説明します。
- 3.施術:麻酔、消毒後、医師が注射していきます。
- 4.会計
ビフォー・アフター
施術について
施術時間 | 約30分程度 |
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適応 | フェイス・ボディの部分痩せ |
不適応 |
妊娠中・授乳中の方。過去に脂肪溶解注射を受けて異常反応があった方。細血管障害や血管不全のある方。免疫不全・自己免疫疾患・抗がん剤治療を行っている方。湿疹または疥癬を発症している方。18歳未満の方、過度に効果を期待する方。 |
注意事項 | 施術後3日間は注入部位を冷却してください。この期間にマッサージを行うとより効果的です。4日目以降は注入部位を温めてください。 |
リスク | 内出血が出る場合があります。1~2週間程度で軽快します。2~3日は初期炎症反応で腫れ、痛み、赤身、圧痛がありますが、2~3日後から徐々に減少していきます。(個人差あり) |
日常生活 | 治療当日のメイク・シャワーが可能です。当日は、飲酒、激しい運動、サウナ、入浴はお控えください。 |
使用する医薬品について | この治療法で用いられる医薬品は日本国内においては薬機法上の承認を受けていません。 |
料金
施術内容 | 回数(数量) | 施術料金(税込) |
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FatX core | 1cc | 8,000円 |
10cc | 60,000円 |
よくある質問
脂肪溶解注射はどんな人におすすめですか?
費用を抑えて痩せたい方、部分痩せしたい方、セルライトが気になる方、リバウンドしたくない方、手術をするのが怖い方におすすめします。
脂肪溶解注射をおすすめしない人はどんな方ですか?
痩せたい部分が広範囲な方、内臓脂肪を落としたい方はおすすめしません。
全身に対する効果は少なく、全体的に体を絞りたい方は他の方法を検討してください。また、内臓脂肪は脂肪注射の成分が届かないことが多くあります。脂肪溶解注射は、皮下脂肪に注射しますので、自分の脂肪が皮下脂肪なのか内臓脂肪なのか医師と相談しながら把握することが大切です。
脂肪溶解注射のおすすめ部位はどこですか?
あご下にある二重あご、フェイスラインや口元にある脂肪によるたるみやもたつき、二の腕の脂肪によるたるみ、膝の周りの脂肪によるたるみ、お腹周りの皮下脂肪などはおすすめです。
注射が怖いです。痛みはありますか?
痛みが怖い場合、冷却または麻酔の後に注射を行うことができます。医師と看護師がが声かけしながら、注射していきますので、痛ければお申し付けください。
脂肪溶解注射は何回で効果がでますか?
脂肪のつく場所や量に個人差がありますので、カウンセリングの際に医師によりご提案します。1回で効果がある方もいますし、脂肪の量が多いと複数回の注射をご提案することもあります。